蜂窩織炎

蜂窩織炎⑤

6日目

膿を出したことで腫れが小さくなり、翌朝に確認すると目を開けた時に半分ほど開けるようになっていました。
更に目の充血も綺麗になり、目ヤニがほとんど無い状態に!(^^)

ここ数日の中で一番いい変化だったので、とても嬉しかったです。

入院生活の中で一番焦った出来事が、この腫れが破れて膿が出てしまったことなのですが…

退院後、知り合いの看護師にこの話をしたところ

「あ〜自壊(じかい)しちゃったんだね〜」と。

皮膚が破れて膿が出たことを医学的に自壊(じかい)と言うらしく、よくある事なのかは分かりませんが、珍しい出来事ではなかったのだな〜と…退院してから知りました。

でも当時、知識として知っていたとしても、どう対処していいか分からなくて焦ることに変わりはないのかも(・・;)

大人になると傷の治りが遅いとは聞きますが…この件で、赤ちゃんの回復力は強いな〜と思いました。

朝の検温の時に、採血のタイミングで点滴の場所を変える話が出たので、その前に沐浴をお願いしました。

実は点滴をしている腕なんですが、指しゃぶりや煩わしさから自分で外してしまうので、対策として大人の靴下を被せていました。
しかし沐浴は毎日は出来なかったので(お湯の調達も難しく…)気付くと垢が溜まり臭いがするように…^^;

沐浴の準備に合わせて被せていた靴下を外すと、ほのか〜に漂っていた臭いが強くなり「綺麗にしようね〜」と声をかけると、娘は迷わずお気に入りの指をしゃぶりました…(o_o)
止める間も無く、看護師さんと2人で「まだダメー!」と慌てて口から離したのですが…自分の臭いだから、くさくないのかな???

それとも本能的にやめられないのかな??(*_*)

沐浴でサッパリした後は処置室にて採血の後に点滴の位置をかえてもらいました。しかし処置室の部屋のドアが締まり、ものの数秒で大きな鳴き声が聞こえ…そのまま泣きじゃくりながら帰ってきました…^^;

両目でよく見える様になったから、怖さも倍増だったかな??

でも入院生活でした痛い思いは、この日で最後です!

この採血以降、ひたすらベッドの上で寝て過ごすだけになりました。
常に点滴で抗生剤を入れていたので、1人で抱っこでの移動も禁止されていた為、私1人だと散歩も出来ず…

院内のシッターさんが絵本を読むイベントを開きこともあったのですが、お昼寝のタイミングで運悪く参加出来無かったので、手持ちの絵本や手遊びで黒目がしっかり動いているのか確認しつつ、のんびりと過ごしていました。

7日目

入院してから検査や人の出入り、携帯の地震速報がなるような地震があったりで睡眠のリズムがずれて、母子ともに睡眠不足続きでした。

ただ、私は寝不足のストレスよりも娘の回復が嬉しくて(あと3日で退院!)と気力を保っていましたが、娘は点滴を差し替えた恐怖が残ってたのか看護士さんや先生を怖がるようになっていました。

よく喃語で話しかけていたお気に入りの看護師さんにさえ怖がり泣いてい多野で、強い恐怖だったのかなと。
のちに白いマスク自体にも怖がっていることも判明して、医療関係の方とマスクに対する恐怖心は1歳過ぎまで続いていたように思えます。

8日目

睡眠のリズムが崩れたまま、1時間ごとに起きるタイミングがありつつ、お昼寝でたくさん寝てくれたり、ホッとしていると地震速報がなったり…(u_u)

今までの自分だと、こんな状況+娘の睡眠不足に対してメンタルがやられててもおかしくないのですが、案外平気でした。

おそらく…

・毎日続いていた目ヤニが、両目とも出なくなった
・目元の腫れが引いて瞼を普通に下ろせるようになった(今までは腫れが大きくてウインク状態)
・興味を持ったものに手を伸ばす仕草もが復活(目元が腫れてから無くなった動作)
・点滴が無ければ寝返りが出来そうなほどの勢いがある

体力や体重が落ちてしまっても、これだけ回復して、しっかりと成長してくれている姿に安心出来たのかもしれません。

9日目

目元の腫れが落ち着き、赤みもどんどん小さくなりました。

お腹に出ていた蕁麻疹が、背中・首・足と他の場所にもチラホラと出てきたので、同じ薬で朝晩と塗って様子見をすることに。

前日から続けて目ヤニが出なくなったので、毎朝顔を見る度にホッとします(^^)

10日目

一週間ぶりに眼科にて、蜂窩織炎が引き起こった原因の菌が【黄色ブドウ球菌】だったことを教えてもらいました。

「まぁ…一般的な、よくある菌ですね。」

(確かに聞いたことある菌の名前ではあるけど、あたしが聞きたいのは何故うちの娘が感染したのかなんだけど…)

「なぜ今回、うちの娘は蜂窩織炎になってしまったんですか?」

「え?だから、黄色ブドウ球菌が原因だからです。」

「いや、そうじゃなくて…その菌が入ってしまった原因です。またなるかもしれない…再発の可能性はあるんですか?」

「それは分かりません。」

この入院中、小児科医の人たちの反応や、腫れの経過の自撮り写真を見た時の食い付き方からして、【赤ちゃん・目元・蜂窩織炎】の組み合わせが珍しいのかな〜症例が少ないのかな〜と考えていたので、先生の答えも薄々は予想していたんですけど…

(親目線で見て)傷口がないのに目元で蜂窩織炎が発症して
同じ経験をした・似た経験をした人の話も聞けず不安いっぱいだった入院生活で
腫れがMAXで目元が歪むほどの時には

・視力への影響がどうなるか=分からない
・目元の形が元通りになるのか=分からない
・なんで腫れてるのか=分からない
(たぶん蜂窩織炎です→え?なにそれ?)

そこに更に

・再発するか分からない ← new!!

この不安の爆弾を抱えたまま、自宅での育児生活に戻るの??という気持ちでいっぱいのまま診察室を出たのですが…

4歳を過ぎた今でも、一度も再発はしておらず、視力の影響も無く、毎日元気に過ごしてくれています(^^)

目元のカサブタについては、今後は皮膚科の管轄になるということだったので、それぞれ希望の病院での紹介状をお願いしました。

11日目

ようやく退院の日を迎えました。

点滴を外してもらい、久しぶりに自由になった左腕・外の景色・外の空気・パパの抱っこ!(^^)

私も娘と一緒にずっとこもっていたので、久しぶりに日の光を浴びて、病院のベッド+コンビニご飯ともお別れしました!

私も娘も帰宅してからはゆっくりお風呂に入り、自宅のベッドでグッスリと眠っていました(^o^)

これで娘の蜂窩織炎のお話は、これでお終わりとなります。

当初は携帯のメモに育児日記として記録も残っているし、すぐに書き上げられるだろうと思っていたのですが…

毎日毎日、1日が終わるのが本当に早い…
娘が大きくなるに連れて赤ちゃんの時より手がかからなくなると思っていたのに、全然、全く、そんなことない。
成長すればするほど「見て!褒めて!」が増えてる気がする。

でもお友達やYouTubeからもたくさんの言葉や知識を吸収して、どんどん試そうと挑戦する姿にも成長を感じて嬉しくなりますね(^^)

娘にはこれからも、大きな怪我や病気をすることなく過ごして守りたいところです。

そして、次回からの更新では【鼻涙管閉塞(びるいかんへいそく)】のお話を書いていこうと思っています。

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